化学物質の爆発安全情報データベース

1 . 2  装置概要

2) DSC

装置概要をFig.4に示す。DSCはDTAと実験方法や得られる曲線はよく似ているが、原理的には異なる。DTAでのΔTを検出すると、補償回路が作動してΔTがゼロになるように基準ならびに試料側に熱の供給が行われる。この補償熱量の供給量、供給速度を測定する。即ち、 DSCの場合、得られる曲線とベースラインで囲まれた面積は例えば融解熱や反応熱などと等しくなる。従って、DSCでは、状態変化の開始温度や熱の出入りに加え、変化の際の熱量に関する情報を得ることができる。

Fig.4 DSC装置
Fig. 4 DSC装置