化学物質の爆発安全情報データベース

落つい感度試験

→動画( 解説ナレーション付き 再生:4分35秒 )

  1. 概要: 試料の打撃に対する感度を調べるための試験
  2. 試験装置: JIS K 4810 火薬類性能試験方法に規定されている装置
  3. 落つい感度試験機
    説明図
    落つい感度試験機
    説明図

    試験機のかなしき(アンビル)の上に 置いた2個の円筒コロの間に、錫箔皿に入れた試料をはさむ。

    重量 5 kg の落ついをその上に落として、その高さと爆発の成否の関係から、試料の打撃感度を調べる。

    同一落高で 6回試験して、1/6 爆点(1回だけ爆発するか、あるいは1回だけ爆発すると推定される高さ)を求め、表1の判定基準に従って等級を定める。

    試験は5, 10, 15, 20, 30, 40, 50 cm の中の適用な高さで行い、表2に示す判定基準に従って爆、不爆を判定する。

     

    表1:落つい感度試験の等級

    落つい感度(等級)
    1/6 爆点(cm)
    1
    5 未満
    2
    5 以上 10未満
    3
    10 以上 15 未満
    4
    15 以上 20 未満
    5
    20 以上 30 未満
    6
    30 以上 40 未満
    7
    40 以上 50 未満
    8
    50 以上

     

    表2:爆・不爆の判定基準

    区分
    判定基準

    爆音、煙を発し、試料は完全になくなる。試験後円筒コロの面に爆こんが残り、布で軽くふいてもとれない。(完爆)

    爆音、煙を発し、試料は多少残る。試験後円筒コロの面に爆こんが残り、布で軽くふいてもとれない。(半爆)

    概して爆音、煙を発せず、試料はほとんど残る。試験後円筒コロ面に黒い線状の爆こんがかすかに残り、布で軽くふいてもとれない。(分解)

    不爆 爆音、煙を発せず試料に変化を認めない円筒コロの面に黒い線状の爆こんのようなものが残るときがあるが、布で軽くふくととれる。(不爆)